

「ユニークでありたい。」
「ユニークでありたい。」
これが私が常に考えていることです。
これが私が常に考えていることです。
代表取締役 東 繁徹
代表取締役 東 繁徹


代表からのメッセージ
「ユニークでありたい。」
これが私が常に考えていることです。
弊社は「焼結プラスチック多孔質体」という製品を、創業から約50年近く、一貫して作り続けてきました。皆さんは恐らく聞いたこともないと思います。実はこの「焼結プラスチック」というものは、大手メーカーのエンジニアの方々でも「知らなかった」というような、ちょっと珍しいものなのです。
見た目は白くて小さくて、形はパイプだったり板だったり、何に使うのやらさっぱりわからない製品ばかりですが、実はいろんな大手メーカーさんの機械・装置のなかに「なくてはならない(たぶん)」部品としてばっちり入っていたりするんです。ここではあまり言えないですが、皆さんが知ってるようなあのメーカーさんも使ってくれてるし、世界中に輸出されたりもしているんですよ。
そんな「焼結プラスチック」ですが、実は製造している会社もそんなに多くはありません。同業他社は国内でも数えるくらいのニッチな業界です。
「なるほど、そういう意味でユニークなのか」と思ったでしょう? でも、もちろんそれだけでは大して「ユニーク」ではありません。
ここでひとつ、あたりまえのことを言いましょう。仕事というのは誰かの役に立ってこそ、はじめて仕事になります。
では、「誰かの役に立つ」というのはどういうことでしょう?
注文された製品を約束通りお客様のもとに届けること。
正解! まったくその通りです。でも、それだけでいいのでしょうか? お客様が本当に求めているのは何なのでしょうか? お客様は本当に弊社の「焼結プラスチック」を求めているのでしょうか?
「ドリルを買いにきたお客が本当に求めているのは、ドリルではなく穴である」
という名言がありますが、私もその通りだと思います。お客様が求めているのは「焼結プラスチック」という製品ではなく、「焼結プラスチック」によって実現できる価値であると。
弊社は創業以来、まさにこの「価値」をいかにお客様に提供できるかを必死に考えることで今日まで事業を続けてくることができました。お客様の困りごとや、時には無理難題であっても、「なんとか課題を解決できないか」「なんとかアイデアを形にできないか」と必死に食いついて、いろんな新しい製品をモノにしてきました。
弊社がもし「ユニーク」であるとすれば、50年近い歴史においてその精神を忘れずに来たからだと私は思っています。創業者である現会長を先頭に、これまでトーメイ工業で働いてきた先達が築き上げたその歴史の上に、今日の「ユニークな」トーメイ工業があるといえるでしょう。
正直、いま仕事を探しているひとからすれば、こんなことを長々と語ってもあまりピンとこないかもしれません。
ただ、上に書いたような意味で弊社が「ユニークであり続ける」ためには、トーメイ工業で働くみんなにも「一人ひとりがユニークであること」をどこかで意識してもらいたい。常識に囚われすぎないこと、柔軟にいろんな視点で考えてみること、ほかのひとの意見やアイデアにも素直に耳を傾ける謙虚さを持つこと、そして何よりも日々の自分の仕事になにがしか楽しみを見つけられること。
そもそも、人間は生まれながらにそれぞれ「ユニーク」な存在です。生まれた日も、育った場所も、趣味や価値観もそれぞれ異なるし、何をやりたいか、どうありたいか、お金を稼ぎたいのか、自分の時間を持ちたいのか、みんなと楽しく働きたいのか、黙々と集中できる仕事に打ち込みたいのか、何が得意で何が嫌いなのか、きのこ派なのかたけのこ派なのかでも異なります。
もちろん、製造の仕事ですから一定の標準化や規格は守らなければなりませんし、現場の規律や仕事のルールも当然あります。
ただ、一方でお客様の課題解決やアイデア実現のためには、これまでとは違った皆さんの「ユニークさ」が大切になる場面もたくさんあります。私としては、ともに働く皆さんのそんなユニークさを尊重し、ユニークな個性が活きる職場を作っていきたいと思っています。
トーメイ工業がいままで以上に「ユニーク」な会社であるために。
ユニークな皆さんの力を、この場所で働くことを通じて活かしていただければ幸いです。